【ほんやのほん(朝日新聞デジタル「&w」)掲載】ウクライナ・ロシア紀行/ヨーゼフ・ロート著 ヤン・ビュルガー 編・解説 長谷川圭 訳

20220519

いま世界で起きていること、その歴史、背景や土地、特に情報の少ないウクライナについて知りたいと思っていたところ、この本に出会った。ドイツの代表紙「フランクフルター・ツァイトゥング」の特派員としてロートが旅した、1920年代のウクライナ、ロシア諸都市の様子が活写された貴重なルポであり、読み応えのある紀行文だ。
ヨーゼフ・ロートは1894年生まれのジャーナリスト・作家で、出身地である東ガリツィア(ガリシアとも)のブロディは現在のウクライナの一部。その彼の眼で見た当時の人々の暮らしが、良い面も悪しき面も率直に綴られている。現実の記録でありながら、詩的な抒情をかもしだす文体に魅了され、まるで創作された”物語”のようにも感じられて引き込まれた。

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